エリー ローズさんは、日本人の父(写真家)とイギリス人の母(スタイリスト)のあいだに生まれ、モデルやDJとして幅広く活躍しています。ファッショナブルだけど肩に力が入っていない生活が人気で、Instagramのフォロワーは現在37.3万人(2021年8月時点)。国内外に友だちが多く、多様な視点でのSNS投稿が支持されています。
今回は、中学生時代、イギリスの女子寄宿学校に3年間留学していたエリーさんに、そのとき学んだ性教育について綴っていただきました。日本でもようやく性教育の重要性が叫ばれるようになりましたが、エリーさんは、中学生ですでにコンドームの付け方、セックスで知っておくべきマナーなどを学んだといいます。
日本とイギリスの性教育の違い
皆さんこんにちは。
先月のコラム「セックスレスに悩んだときの対処法」がなんと、アクセスランキング1位だったそうです! 少しでも多くの方へのサポートやアドバイスに繋がっていたら嬉しいなと思っています。セックストピックの反響が大きかったので、今回は私がイギリスで受けた性教育について話したいと思います。
みなさんは学校でどのような性教育を受けましたか? 地域や学校で異なるとは思いますが、私の記憶では確か体のつくりや妊娠の仕組み、避妊方法を習い、女子はプールの時に生理について話す程度でした(今は少し変わっているかもしれませんね)。
日本の性教育は科学的根拠を教えているだけで、セックスで知っておきたい"マナー”や“異性とのコミュニケーション”などのディテールや精神的な部分はほぼ教えてもらわなかったように思います。
私は中学3年間イギリスの寄宿女子校に留学していて、その時に性教育の授業を毎月受けてました。その名も “Sex Education” と呼ばれる性教育の授業は、科学室(実験室)で行われ、先生も女の人だったので女性しかいない環境でした。

男子にからかわれることもなくリラックスした雰囲気の中、抵抗なく自由に質問ができたのです。
当時12歳だった私は、母から教わったコンドーム、エイズや性感染症のことしか知らず、あとは映画のセックスシーンを観ながら得た知識しかありませんでした。突然セックスシーンになると日本人の父に目を隠されたりもしましたが、イギリス人の母は『いつか知る事なんだから観ても大丈夫でしょう〜!』などと文化の違いもそこで感じた記憶があります(笑)。性に対する抵抗は日本人の方が遥かにあるということは子供の頃から感じていました。