菅義偉はハメられたのか…?安倍晋三の“再々登板”に向けた「菅おろし」の全内幕

週刊現代 プロフィール

「総選挙に備えて、安倍さんとの二連ポスターを作ったんです。安倍さんは『私で大丈夫ですか?』と言っていたけど、早速地元で貼ってみたら大評判。やっぱり菅さんや河野太郎と一緒のポスターじゃ、こうはいきませんよ。菅さんと違って見た目が明るいしね」

このところ安倍はもっぱら、自派閥の議員たちの選挙対策に奔走している。元農水大臣・吉川貴盛の不祥事で強い逆風が吹く北海道へ3回も入ったほか、野党が強い新潟、保守分裂選挙となる見通しの群馬にも行脚した。

次こそ、俺が決める

さらに新聞などは報じていないが、先月中旬にはお忍びで地元の山口にも入り、自身の選挙区を回っている。自民党山口県連関係者が言う。

「SP付きで、下関の各所でミニ集会を開きました。お寺や漁協の前に人を集めて、ひとつの会場につき60〜70人ほどが来たかな。屋外とはいえ、こんなに密集して大丈夫かとも思いましたが、安倍さんはマイクも使わずに声を張り上げていた」

7月18日、安倍は迎賓館で行われたIOC会長トーマス・バッハの歓迎会に出席する予定だったが、この滞在が長引いて帰りの飛行機に間に合わず、欠席したという。死に体の菅や、嫌われ者のバッハと一緒になってカメラに映れば、国民にどう見られるか—本当の理由は、遅刻だけではなかったのだろう。

大叔父の佐藤栄作が築いた、総理連続在任日数の最長記録。昨年夏にその更新が確定したとき、安倍は「総理を続ける」ことと「辞める」ことのメリットを天秤にかけた。

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総理を続ければ、コロナ対策に奔走し、医療崩壊を防ぎ、さらに五輪を成功させて総選挙まで戦わねばならない。しかもこれらの要素は、一つしくじるとドミノ倒しのように連鎖する。待つのは「コロナに敗れた総理」という汚名と、政治的な死である。

対して、ひとまず退けばすべての責任はチャラになる。そのうえ、総理大臣が決して持つことのできない「自由」も手に入る。

ここは名を捨てて実を取り、5年後、10年後も自民党の最高実力者であり続けるための準備に費やすのが得策だ。1年前、安倍はそう結論した。

「総理を退けば、派閥のトップにもなれる。すでに安倍さんは清和研の領袖も同然。9月にも細田派から安倍派に衣替えし、党内最大勢力の96人を意のままに操れるようになる」(自民党中堅議員)

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