2021.09.10
# ライフ

長野県はなぜ「長寿県」なのか?「働くこと」と平均寿命の“意外な関係”

「人生100年時代」を迎えようとしている昨今。健康で若々しいまま、長生きするにはどうすればよいのか? 老年医学の専門家で、著書『70歳が老化の分かれ道』がある和田秀樹氏は、「70代をどう過ごすかで決まる」と強調する。中でも効果的なのが、歳をとっても「働くこと」。科学的な見地から、働くことが老化や寿命に与える効果を解説してもらった。

若さを持続する一番簡単な方法

団塊の世代に代表されるような、現在の70代の人たちは、戦前生まれの人たちが70代になったときよりも格段に若々しく、元気になってきました。

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いまや、70代の10年間は、現役時代の延長でいられるような期間になったといえます。まだ、頭も身体もしっかりしているこの時期に努力することで、要介護となる時期をできるだけ遅らせ、晩年も生き生きとした生活を送ることができます。

ただ、見かけは若々しく元気になった70代の人たちでも、特有の脆弱さがあることも事実です。脳機能も運動機能も使い続けようと試みないと、あっという間に衰えてしまうというのが70代の特性です。

だからこそ、70代特有のリスクを知って、運動機能、脳機能を維持しようと意識的に生活することが、自立した晩年を迎えるためにはとても重要です。

若さを持続するためにもっとも簡単で、効果的な方法は、「働く」ことです。働くことの老化防止効果は、データでも裏づけられています。

 

長野県はかつて、都道府県のなかでも平均寿命のデータは下位に位置していましたが、1975年に男性が全国第4位となり、その後上昇しはじめ、1990年以降、全国1位を何度も記録しています。

女性においても、2010年の調査で第1位となり、男女ともに平均寿命の都道府県ナンバーワンになりました。厚生労働省の最新の発表である2015年の調査結果でも、男性が81.75歳で全国第2位、女性が87.67歳で第1位です。

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