2021.09.09
# 人民元 # 中国

中国で「反日ネット炎上」が続発している事情…いま中国人に起きている大変化

日本製より、中国製が好まれる現実
高口 康太 プロフィール

中国といえば、以前は舶来品信仰の強さで知られ、海外で売れている商品は中国市場で販売されているよりもいいものと強く信じられてきた。そのため、中国で販売する日本事業者はわざわざ日本市場と同じパッケージを用意し、その上に中国語の説明文を書いたシールを貼り付けるなどして、「日本と同じものを売っています」というアピールを続けてきた。

日本車にしても、「日本企業は日本市場で高品質な車を売り、中国市場には二級品を送りつけてくる」といったデマが広く信じられていた。

 

ところが、「偉大なる中国」への自信が深まるなか、中国基準に合致したものこそがいいものという考え方が広まりつつあるという。日本でもかつては輸入品が高品質と考えられていたのが国産品優位に変わってきた歴史がある。その意味では同じ道をたどっているとも言えるが、わずか数年での激変には驚きだ。

「中国でよく売れていた日本の化粧品でも、近年売れ行きが落ちているものも少なくありません。日本企業関係者にはメイドインジャパンは高評価で中国人は大好きと素朴に信じている人もいますが、中国市場の最前線にたずさわっている人間はこの変化に戦々恐々としています」(前出の安田氏)

コロナ禍で日中の往来がほとんどなくなったこともあって、中国の変化が見えにくいという状況もあるだろう。コロナが収束し、さあもう一度日中関係を立て直そう、インバウンドや輸出で中国から稼ごうという状況になった時、変化した中国人に外交もビジネスも大きな衝撃を受けるのではないか。

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