ブラックカードで贅沢三昧…「下品な勘違い女」だった過去
以前、この彼がハワイの別荘を自由に使っていいと言ってくれて、女友達と旅行したことがありました。
その際、彼女が「金持ちなんだからファーストクラスのチケットぐらい取ってくれればいいのに」と発言するのを聞いてドン引きしたんですよね。
厚意はありがたく受け取っても、それ以上のことを要求するのは違う。彼に対して失礼だし不快で、その後はハワイに着いてからもほとんど口をききませんでしたね。
歴代のシュガーダディたちを見ていても、社会的に成功している男の人ほど満たされた女性を求めるものだと感じます。「私はいつだって完璧」という、自信と心の余裕を持つ女性は、自ら求めなくても男性の方から勝手に尽くされる。
そういうものだと思うから、私は絶対に自分から欲しがるようなそぶりをしないんです。

とはいえ私自身も、若い頃は「下品な勘違い女」の一人でした。
正直な話、かなりモテたので、男性には何でもしてもらって当たり前だと思っていましたね。
大富豪にブラックカードを渡してもらっても、有意義に使おうなんて気はなく、東京に実家があるにも関わらず無駄にホテル住まいをしたり、ひたすら浪費するだけでした。
何一つ困らないから向上心も湧かず、大学も行かなかったし、働く気も起きなくて、湯水のようにお金を使ってただ遊んで暮らす日々……。
このままじゃダメだとようやく気が付いたのは、24歳のときです。
高校の同窓会に行き、同級生たちがそれぞれキャリアを築いているのを目の当たりにして、何も語ることのない自分が急に恥ずかしくなったんです。
ちょうどタイミングよく、輸入ワインの専門商社を経営する男性から「ウチで働かないか」と声をかけてもらったこともあって、私も自分で仕事をして稼がなくてはと考えを改めました。
けじめをつけようとブラックカードも返却し、地に足のついた生活を送ると心に決めたわけですが……正直、贅沢三昧の日々から抜け出すのは相当な苦行でした。
俗世から離れるためバリ島で瞑想キャンプに参加したり、禁酒にビーガン生活までトライして、ようやく物欲まみれの自分にサヨナラしたんです。
この頃の私は本当に別人のようだったので、親も友人も戸惑っていましたね(笑)。