2021.09.21
# 離婚

夫婦でローンを組み、都内一等地に「夢の戸建て」を実現した45歳女性の大誤算

もともとは祖母の家だったが…

「家を建てる」というのは、誰にとっても大きな決断だ。伯母から都内の土地を相続したサジ子さんもその一人。しかしマイホームを新築する際の「ちょっとした行い」が、彼女の人生に大きな影響を与えることになる。南和行氏の著作『夫婦をやめたい』から、一部編集のうえでご紹介しよう。

一人で暮らす伯母の養子になる

サジ子は45歳、夫は47歳。子供は娘が2人いる。長女は11歳で小学5年生、次女は9歳で小学3年生。自宅は夫婦で建てた、文京区白山の一戸建てだ。

サジ子は都内の私立大学の事務職員。夫は都内の食品関係の中規模商社の経理部員で、正直なところエリートではない。自宅がある場所は、もともとはサジ子の母の実家だった。

母はこの土地で生まれ育ち、結婚してからは夫、つまりサジ子の父の地元である神奈川の藤沢に移り住んだ。だからサジ子も藤沢育ちだ。この文京区の白山は、サジ子にとって「お祖母ちゃんと伯母さんの家」があるところだった。

小石川植物園のほか、学校や寺院も多い文京区白山[Photo by gettyimages]
 

母はふたり姉妹の妹で、祖父はサジ子の母が高校生の頃に病気で亡くなった。祖母は祖父が遣したこの家で、姉妹ふたりを育て上げた。ただサジ子の伯母である母の姉は、生涯独身で、祖母が亡くなったあとも、白山の家でひとり暮らしをしていた。

その伯母に癌が見つかったのは70歳になる少し前だった。ちょうどサジ子は結婚したばかりで、子供はおらず、夫と都内の賃貸マンションで暮らしていた。

抗がん剤治療のための入院を控えた伯母を励まそうと、週末にサジ子が白山の家に顔を出したとき、伯母に養子に入ってほしいと頼まれた。祖母が亡くなったときに伯母と母の話し合いで、白山の土地と家は伯母の名義にしたが、そのときから伯母は、その次はサジ子に継いでほしいと思っていたという。

SPONSORED