言いたいことを言えない
このような雰囲気の中、韓国代表選手が選手村の食事を写真に撮り、堂々と「最高です」とでも言ったらどうなるか……。言いたいことを言えない空気があったことは言うまでもないだろう。
じつは、韓国人選手と見られる人物が選手村食堂で食べている様子がSNSに投稿されたことがあった。幸い顔が分からず選手を確定できないことから、韓国ネットユーザーから「日本人のやらせだ」とされて終わったという“未遂騒動”も起きていた。
東京五輪・パラリンピックを振り返ると、韓国は、やはり国際大会を通しても日韓問題を切り離すことはできなかったようである。
そのしわ寄せが、韓国の代表選手たちに向かった面はなかっただろうか。
オリンピックでは、メダル獲得数がアメリカ中国に次ぐ第3位に浮いた日本に対し、韓国は16位で終わった。2016年リオ五輪での8位から大きく後退した結果である。
韓国がスポーツの原点に戻り、日韓が国際大会を通して友好関係を取り戻す日は、そう簡単には来ないのかもしれない。世界は五輪を通じて、そんな韓国をいったいどのように見ていたのだろうか――。