一時よりは新規感染者数が減ったとはいえ、新型コロナウイルスのデルタ株は相変わらず猛威を振るっている。従来よりも圧倒的に感染力が高いこの株が蔓延するなかで、いままで以上に浮き彫りになっているのが、「感染に敏感な人」と「そうでもない人」のすれ違いだ。
とりわけ、そうしたすれ違いが如実に現れるのが職場である。
実際のところ、職場ではどのようなすれ違いが起きているのか。
【前編】「「ウレタンはやめて」「密室で会議しないで」…コロナ感染「敏感な人」と「そうでもない人」のすれ違い」では、リスクに敏感な人たちが、ウレタンマスクや布マスクの着用、マスクのつけ方が気になっていることを紹介したが、では、他方で、ウレタンマスクや布マスクを利用している側はどのような意識でいるのか。

ウレタンはカッコいい
半々くらいの割合で、ウレタンマスクと不織布マスクを使い分けて出社しているというEさん(29歳・男性・ゲーム会社勤務)は、その理由をこう話す。
「やっぱりウレタンマスクってカッコいいんですよね。ワンポイント入ったものとか、小顔に見えるものとかがあって、けっこう使っちゃいます。あとは、不織布に比べるとじゃっかん息苦しくないのもいい。不織布は鼻のワイヤー部分とか、端っこが顔に当たってチクチクして気持ち悪いのもどうも嫌で……。肌がかゆくなると仕事にも集中できませんし」