会社の対応がこれで大丈夫か?
さて、「感染に敏感な人たち」がモヤモヤを感じている相手は、何も同僚だけではない。「会社の対応」に対しても割り切れない思いを抱いている人は多かった。人材派遣会社に勤務するIさん(26歳・男性)の話。
「8月のいちばん感染者が多かった時期に、上司が対面での会議を求めてきたのには驚きました。しかも、別にいますぐに結論が必要な喫緊な会議とか、直接顔を合わせてじっくり話し合わなきゃいけない種類の会議でもない。
なんでこの時期にわざわざ……と思いましたよ。あんまり上司と角が立つのもイヤなので、とくになにも言いませんでしたが、このタイミングで不要不急の会議を入れてくる会社の判断力のなさに残念な気持ちにはなりましたね」
会議は、感染に敏感な人にとって最も不安なシーンの一つのようだ。メーカー勤務のJさん(37歳・女性)は、会議をするときの「部屋」と「時間」が気になるという。
「会議も短時間ならいいんですが、狭い部屋で、しかもドアも開けずに1時間、みたいなケースはどうしても心配になりますね。マスクをしていても、換気が悪いとエアロゾル感染をすることがあると新聞で読みましたし、時間を短くするか、もう少し広い部屋でやってもらいたいです」