2021.09.29
# 債券

スイスの富裕層が大好きな「債券」、投資初心者が知りたい「その種類と選び方」

渡邊 一慶 プロフィール

格付けによって利率が決まる

債券の種類によって利率が異なると言いましたが、利率は格付けによって決まってきます。

債券を発行する側は、できるだけ安い金利で資金調達をしたいと思っています。一方、債券を購入する投資家は、できるだけ高い利息を受け取りたいと思っています。そこで、格付けが登場するのです。

格付けとは、債券の発行体の財政状態や、元本や利息の支払いが約束通りできるかなどを、格付け会社が分析し、ランク付けしたものです。

世界的な格付け会社であるスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、長期的な債券の信用力をAからDまでのアルファベットを用いて表しています。最も信用力の高い債券がAAA(トリプルA)、続いてAA(ダブルA)、A(シングルA)、BBB(トリプルB)というように、債券の発行体の信用力を格付けしているのです。

 

公共債と民間債の格付けを比較すると、公共債のほうが高くなる傾向があります。国や都道府県が破綻する確率よりも、一般企業が破綻する確率のほうが高いためです。

債券は、格付けが高いと利率が低くなり、格付けが低いと利率が高くなるという特徴があります。信用力が高い発行体は、わざわざ利率を高く設定しなくても、低い金利で資金調達をおこなうことができるので、投資家はそれほど儲かりません。

一方、信用力が低い発行体は、ある程度高い利率を設定しないと、誰も債券を購入してくれず資金調達ができません。

つまり、信用力が高い債券のほうが安全だけれど利率は低く、信用力が低い債券のほうが危険だけれど利率は高いということです。

一般的に、BBB以上の債券を「投資適格債券」と言います。投資適格債券とは、比較的信用力が高く、債務不履行(デフォルト)リスクも低いため、投資をしても安全ですよという基準になります。

もちろん、投資適格債券であれば絶対に破綻しない、というわけではありませんので、あくまで目安ということです。

反対に、BB以下の債券を「ハイ・イールド債券」と言います。ハイ・イールド債券とは、信用力が低くて格付けが低い債券のことです。投資適格債券と比較すると、少し財政状態が悪く、信用力に不安が残りますが、高い利息を受け取れるという特徴があります。

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