寺田心、声変わり中の天才子役が「モンスター性」を失わないために必要なこと

そろそろ未来を考えなくてはいけない
宝泉 薫 プロフィール

たとえば最近、村方乃々佳という3歳の歌手がブレイク中。歌番組などにも呼ばれて、あどけなくも達者な歌を披露している。ただ、それをウザイと感じる人もいるようで、アンチ的な声も耳にしたりするのである。

寺田にしても、ウザがっている人がいるようで、そのあたりも逆手に取り、成功したのがブックオフのCMだった。しかし、それをドラマや映画のメインどころでやるのはちょっと難しいのだろう。

それでなくとも、子役の人気をドラマや映画で活かすのは案外ハードルが高い。昔、CMで人気の出た間下このみや宮崎駿監督がぞっこんだった大橋のぞみも、ドラマや映画では大きな結果を残せなかった。

また、カケフくんや「たけしくん、ハイ!」(NHK総合)でビートたけしの子供時代を演じた小磯勝弥のように、誰かに似すぎていて他では使いづらかったパターンもある。

「ただの人」にならないために

さらに、加齢による変化も見逃せない。寺田についても今回の映画の舞台あいさつで「声変わり」が話題になった。

あの声は彼におけるモンスター性の肝だ。最近の過渡期的な声もまずまず魅力的だが、かつての強烈さはない。子役としての旬は終わりに近づいているのだろう。ブックオフの新CM「あるじゃん!はじまる」編もそのせいか、以前ほどのインパクトは薄れてしまった。

だとしたら、未来についてもそろそろ考えなくてはいけない。ハタチ過ぎればただの人、という言葉もあるように、天才子役がモンスターであり続けることは難しいのだ。

その貴重な成功例が、安達祐実。20代では公私ともにちょっとくすぶったが、40代を迎えた今(9月14日で40歳)美魔女的な魅力で同性からのリスペクトを集める存在となっている。

 

9月4日放送の「マツコ会議」(日本テレビ系)に登場した際には、マツコ・デラックスが、

「いろんな経験をしてきてもなんでか残る少女的なところだったりというのが、いい意味で気持ち悪いんだと思う。世の中の人が引っかかるっていうのは違和感だから」

と、分析。本人は「あー、すごいうれしい」と納得していた。大人モードに切り替わったモンスター性を自覚し、持ち味にできているという点でも稀有なケースだ。

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