2021.09.23
# 中国

習近平が「アメリカ潰し」でマジで始めた「現代版・アヘン戦争」のヤバすぎる罠!

藤 和彦 プロフィール

習近平が米国に向けた「アヘン戦争」だ

中国からのフェンタニルの流入はオバマ政権時代から問題視されていたが、中国との間の外交課題として初めて取り上げたのはトランプ前大統領だった。

トランプ氏は2018年12月、習近平国家主席と首脳会談を行ったが、会談後にホワイトハウスが出した声明文には、最大の焦点だった貿易交渉の結果よりも先に、中国によるフェンタニルの規制強化が記述されていた。

トランプ氏がこの問題を最重要視したのは、同氏の支持者が多いとされる「ラストベルト」が全米で最も深刻な被害を受ける地域の1つだったからだ。

中国政府は2019年4月にフェンタニルを危険薬物に指定し、規制すると発表したが、事態が改善されることはなかった。トランプ氏は2019年8月、ツイッターの投稿で「習主席はフェンタニルの米国向け販売を阻止すると述べたが、全くそうはなっておらず、多くの米国人がいまだに死んでいる」と非難した。

習近平を名指しで批判した photo/gettyimages
 

「悪質なフェンタニルの蔓延は米国に向けられた『アヘン戦争』である」と指摘する専門家もいる。

米軍特殊作戦司令部は2014年9月に公表した戦略白書の中で「『薬物戦』も一種の戦闘状態である」と位置づけているが、フェンタニルのように死に至るほどの高い中毒性を有していれば、軍事目的の化学兵器とみなされてもおかしくはない。

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