2021.09.30
# 不動産

23区内2LDKマンションを3200万で売却…郊外へ移り住んだ30代夫婦のモヤモヤ

コロナ禍は住宅市場にも大きな影響を及ぼし住み替え希望者が増加。物件が不足するほどの状況が続いている。前編〈コロナ禍で「海まで歩いて行ける家」に即決住み替えした30代夫婦の誤算〉に引き続き、中古住宅は今が売り時、と話すSUUMO(スーモ)編集長・池本洋一氏に、売却にあたり気を付けたい注意点を聞いた。

もっと貪欲になってもいいのに…

池本氏が考える“売却で外せないポイント”は、「3社から見積もりを取る」ことだ。

「売値はいくらが妥当なのかは、見積もりを比較しなければ分かりません。売却する側は『少し粗があるし、安くなるのは仕方ない』『この値段で売れるならありがたい』などと遠慮がちに思う方が多い。高い売り物なのですから、少しでも高く売ろうと貪欲になってもいいのに、提示された見積もりを『はい、ありがとうございます』と素直に受け取るメンタリティの方が多いんです。

1社だけで見積もりを取り、1社で焦って売却を進めるのは、買い叩かれるリスクにつながります。最低でも3社に見積もりを依頼し、比較できる情報を集めること。妥当な売値がいくらかを把握することが重要です」

【失敗ケース2】購入した会社が、売りに強いとは限らない

東京23区在住→西東京市へ住み替え
夫(35歳)会社員・年収600万円 
妻(38歳)会社員・年収750万円
長男(2歳)との3人家族

夫婦ともにリモートワーク中心となったため、仕事のスペースが考慮されていない2LDKの間取りに、限界を感じていました。通勤がないのならと、妻の地元に近い緑の多いエリアに引っ越そうと住み替えを決めました。

売却時は、購入の際お世話になった不動産仲介会社に連絡し、3200万円で売却。以前からやりとりがあって信頼感もありましたし、築20年の物件で駅からも徒歩10分ほどと少し離れていたので、そんなものかなと思いました。ただ、中古物件ニーズが高い中、もっと高く売れなかったのかな…とモヤモヤする自分もいます。

photo by iStock
 

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売却の際知っておきたいのは、「購入時の不動産仲介会社が、必ずしも“売りに強い”とは限らない」ことだ。

「購入と売却が、同じ会社や系列である必要はありません。その物件をより高く、より早く売ってくれるかは、その地域での取引実績との相関が高いです。エリア内で、どれだけ多くの中古マンションや中古戸建てを、会社の力で成約させてきたのか。不動産会社から売却実績を提示してもらったり、売却エリアで検索し、どの仲介会社が売り物件を多く出しているかを調べたりと、売りに強いかどうかを見極めるのも大事な観点です。

もう1つ、仮に売却の実績は弱くても、売却査定価格に納得感があり、物件の良し悪しを言い当てている会社や、売却活動計画に納得感がある会社もおすすめです」

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