2021.09.27
# 教育資金

100万円の「教育資金」を、息子の大学入学前に使い切ってしまった48歳父の大誤算

注意すべき「3つのポイント」

横浜市の不動産会社で事務員として働く岡田洋子さん(45歳・仮名、以下同)は一人娘の友里さん(18歳)と二人暮らし。友里さんはめでたく希望の大学に合格したものの、入学金を期日までに納めることができす、就職することになった顛末は【前編】『45歳シングルマザーの悲哀…娘の進学が「台無し」になった教育資金の「落とし穴」』でお伝えした通りです。

しかし仮に入学金を支払えたとしても、授業料や施設設備費、教材費など金銭的な負担はまだまだあります。今回は授業料の納付について、山本家が実際に遭遇した事例を題材に解説していきます。

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学費の準備は十分だと思っていたが

愛知県の繊維メーカーで働く山本浩さん(48歳)は奥様と、高校3年生の長男、中学3年生の次男の二人の息子たちと4人暮らし。10年前に建てたマイホームの住宅ローンはまだ25年残っていますが、奥様もパートで働きながら特に生活に困ることはなく暮らしていました。

ところが山本さんには不安もありました。実は勤務する会社の業績が数年前から悪化し、ボーナスがカットされるようになっていたのです。毎月のローン返済に支障をきたすことはありませんでしたが、貯蓄に回せるお金が少なくなり、長男と次男が同時に受験生になるので学費のことが気になっていました。

山本さんは会社の同僚から「奨学金は高校で申し込んでおいた方がよい」と聞き、長男が高校3年生になった春に学校で案内のあった日本学生支援機構の奨学金予約採用に申し込みました。

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