著者の中山裕木子氏が、前編に続いて、非ネイティブでも英語をしゃべれるようになるための「戦い方」を伝授します!
いざ、発話へ―まずは1人で読み上げよう
主語Sと動詞Vを使って話したい内容を組み立てることができた。
尻込みをするさまざまな理由はあるものの、1つ言えることは、実際にやってみないと、できるようにはならないということだ。
相手がいるときとでは状況が違うかもしれない。しかし、
「英文を組み立てる」→「口に出す」、そして「上手くアウトプットできていたかを振り返る」。これを地道に繰り返すことで、組み立てが早くなり、英語が少しずつ話せるようになる。
「間違った」「上手くいかなかったのでここを改善したい」「こんな話題を加えたい」と自分で気付くことができれば、練習の効果はさらに加速する。
発音の確認に便利なサイト
英単語の読み方がわからなくて困ったら、2つのお助けサイト(音声読み上げ)といくつかの発音を確認するサイト(辞書ほか)を使おう。
私がおすすめする2つのお助けサイト(音声読み上げ)のうちの1つは、いわゆる「機械翻訳サイト」に付随する音声出力機能である。例えば昨今精度を上げているDeepL翻訳やGoogle翻訳には音声の読み上げ機能が提供されている。
機械翻訳自体を英語学習に利用する方法については、ここでは説明を割愛するが(機械翻訳は限定的にであれば利用できる。『シンプルな英語』で説明)、この音声機能は優れている。

このように、作成した文書をそのままペーストする。下に表れる「音声出力のマーク(赤丸で囲った部分)」をクリックすると、機械があなたの英文を読み上げてくれる。(なお、右には自動で対応する日本語へと翻訳されるが、そちらを合わせて目を通し、自分の英文が正しく伝わりそうかを和訳で確認しておいてもよい。)