2021.10.09
# 教育

「アメリカの小学生」が「日本の小学生」よりも「高額なお小遣い」をもらう意外なワケ

年々、シビアになっていく日本の経済事情。わが子が将来、お金に困らないために、小さいうちからマネー感覚を身につけさせたいものだ。しかし、新刊『「人に迷惑をかけるな」と言ってはいけない』を上梓した、ベストセラー「ビリギャル」の著者として知られる坪田信貴氏は、日本のマネー教育は世界からズレていると指摘する。そんな坪田氏に、心理学的に正しい「お小遣いのあげ方」を教わった。

お小遣い制」で本当にいいのか

お金に対する感覚は、家庭の中で育まれる重要なものの1つでしょう。

ほとんどの家庭では毎月定額のお小遣い制を採用しているのではないでしょうか。

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たとえば1か月3000円のお小遣い。1万円のものがほしければ、お小遣いを4か月分貯めれば買えます。途中で使ってしまえばほしいものが買えなくなるので、「ほしいなら我慢しなさい」と言うわけです。予算の感覚、やりくりの感覚を身につけさせる意味でも、毎月定額のお小遣い制にして、お小遣い帳をつけさせたりします。

僕はこれがよくないと感じています。

世の中はそう成り立ってはいないからです。

事業をするのにお金が必要だというとき、やるべきことはお金を貯めることではありません。その事業がどれほど社会にインパクトがあるのか、経済的にどうやって成り立つのかなどをプレゼンして、お金を集めることです。出資や融資でお金を集め、事業を動かしていくなかで利益を返済に充てていきます。

家など高額なものを買うのにローンを組むのも普通です。「お金が貯まるまで我慢」ではないですよね。

子どもがほしいものがあるというなら、プレゼンをさせればいいのです。

「友達とこの映画を見に行きたい。なぜかというと……。だから2000円がほしい」とプレゼンをして、親が「なるほど」と思ったらそのお金を渡す。子どもはそうやって親からお金を受け取り、いろいろな経験に使ったり楽しんだりするのがいいと思うのです。

決められた予算の中で買う、予算を消化するというのと、自分からほしいものを手に入れようとするのとでは子どもの積極性は大きく変わるはずです。これはお金のみの話ではありません。お小遣いという枠の中で考えることが、あらゆる面で予算主義的な発想につながるのです。

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