2021.10.15
# 不動産

積水ハウス「地面師裁判」で続々告白…「あのとき、会社で本当に起きていたこと」

裁判資料から「真相」が見えてきた

地面師に対峙した積水ハウス。前編記事『積水ハウス「敗軍の将」たちが続々告白…「私たちは、こうして地面師に騙された」』では、取引の異様さが際立った地面師事件の全様が、大阪地裁で明かされようとしていることをレポートした。10月21日、22日に、当時社長だった阿部俊則氏が証人に立つ予定だ。先駆けて、地面師との取引に関与した積水ハウスの関係者5人の「陳述書」が大阪地裁に提出されている。そこにはいったい何が書かれていたのか――。『保身 積水ハウス、クーデターの深層』の著者が、さらに裁判の経過を詳報する。

積水ハウス本社(大阪市)が入る「梅田スカイビル」(右)
 

4つの関与

前編では、阿部俊則氏が「信頼の権利」を主張し、善管注意義務違反を否定していることをお伝えした。裁判の争点は、社長の阿部氏が、部下たちは適切な行動をとっていると判断できるほど、〈躊躇を覚えるような準備・不足〉(阿部氏の準備書面)がなかったといえるかどうかである。

この事件で阿部氏の関与が明確なっているのは、次の4点である。

1.2017年4月18日に行われた「阿部社長の現地視察」
2.4月20日に行われた「稟議決裁」
3.5月12日の「三谷氏からの報告」
4.5月30日の「本決済の前倒しの了解」

一つずつ、見ていこう。

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