なぜ「おかえりモネ」は視聴率低迷から一転、大復活を成し遂げられたのか

ラストに向けて物語を今こそ振り返りたい

いよいよ佳境へ

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(月~土曜午前8時)が終盤に入った。10月29日放送の第120話で結末を迎える。

ヒロインのモネこと永浦百音に扮している清原果耶(19)ら出演陣は一貫して好演を続けているが、この朝ドラの最大の見どころは脚本家・安達奈緒子さんが紡ぐ緻密で鮮やかな物語にほかならない。

この物語のキーワードは「つながっている」。第2話で祖父の龍己(藤竜也、80)が、幼かったモネに対し「山は海とつながっているんだ」と説いたが、それは人同士も同じだった。

NHK 連続テレビ小説『おかえりモネ』公式サイトより

宮城県気仙沼市亀島で生まれ、海の人だったモネは2014年3月の高校卒業後、同県登米市米麻町の森林組合に就職し、山の人とつながる。気象予報士試験合格後の2016年4月に上京すると、今度は東京の人たちとつながった。

3・11の際に津波を見なかったモネと見てしまった妹の未知(蒔田彩珠、19)の間には亀裂が生じていたものの、8年半の時を経て2019年9月に関係は修復された。姉妹は再びつながった。モネ24歳、第94話でのことだった。

清原果耶アミューズ公式HPより
 

モネは体にハンデのある車椅子マラソン選手の鮫島祐希(菅原小春、29)ともつながっている。心に深い傷があり、物言わぬ「汐見湯」の宇田川ともつながっている。今や2人ともモネの仲間と呼べる存在だ。

そうなろうと努力すれば、誰とでもつながる。この物語はそう訴えている。

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