「今後の目標は?」

報道陣による撮影タイムが設けられたあと、プロジェクトメンバーへの取材が始まった。

——次の課題は?
——今後の目標は?

質問は、私たちの「これから」に集中した。

落合陽一氏をはじめとした技術者たちとのトークでも、「次の目標」の話ばかりが… 撮影/森清

遠藤氏が私のほうを向いて苦笑した。

「なんか、やめられない雰囲気になってきちゃいましたね」

そうして私は、最後の挨拶をこう締めくくった。

「本当は今日を最後に終えるつもりだったんですけれど……もう少し続けてみようと思います。引き続き、みなさんに注目していただき、取り上げていただき、この技術が必要とする人々のもとに届けられる日が来るように頑張っていきます。引き続き、お付き合いください」

イベント後、スマホをチェックすると、このプロジェクトの動画を担当している映像プロデューサーの鎌田雄介氏からメッセージが入っていた。

「最初、今回の動画にもいつも通り『to be continued』って入れてたんだけど、『ああ、今回で終わりだった』と途中で消したんだよ。なのに、終わってないやんけ!」

そう、私たちの旅路は、もう少しだけ続く。

ずっとトレーニングをともにしてきた仲間たち。写真右よりプロジェクトリーダーでエンジニアの遠藤謙氏、理学療法士の内田直生氏、乙武氏、義肢装具士の沖野敦郎氏。彼らとの挑戦はまだ続く! 写真撮影/森清
四肢奮迅』「歩く」とはこんなにも大変なことだったのか――2018年11月に発表された義足プロジェクト。乙武氏の生まれたころから遡った「苦しくて、苦しくて楽しい」プロジェクトの全貌。