2021.10.15
# ビジネス

結婚式場・葬儀会社の「大倒産時代」へ、コロナ後もリアル冠婚葬祭は衰退へ

フォト婚で思い出だけがあればいい?

パンデミックはきっかけにしか過ぎない

米国、英国、オーストラリアの民間研究者が、新型肺炎の発生源となった中国の湖北省では、2019年5月以降にはすでにPCR検査機器の発注が急増していたとの報告書をまとめている。中国が何を言おうと、この時期には実質的に始まっていたと判断すると、現在すでにパンデミック「3年目」に入っていることになる。

by Gettyimages

9月16日公開「東大寺の大仏を建立した『厄病退散』文化復活でコロナ禍を乗り切れ」で述べたように、100年前のスペイン風邪や天平時代の天然痘大流行が終息に向かった「3年目」にすでに入っていると考えられる。「パンデミック後」を我々も真剣に考えなければならないということだ。

1月7日公開「現代の『恐怖の大王』は新型コロナの顔をしてやって来るか」、昨年3月26日公開「『火星人襲来』パニックと武漢肺炎、人々の漠然とした不安の原因は?」で述べたように、実際の感染症の拡大よりも「人々の恐怖=パニック」的な行動が、経済活動に大きな影響を与えたのは事実だ。だから、パニックによって行き過ぎた部分が元に戻れば、以前と同じようになる分野は多い。

だが、「パンデミックがきっかけ」にしかすぎず、それまで緩やかに起こっていた変化が「急加速」された分野も少なくない。9月19日公開「鉄道会社は大丈夫? 『通勤文化』の生き残りがいよいよ怪しくなってきた」は、その一例だ。

パンデミック以前から、通勤時間が壮大な無駄であることが指摘され、在宅勤務が話題になり、IT・インターネット環境も十分整備されていた。しかし、人々の長年の習慣を変えるのは容易では無かったところにパンデミックがやってきて「進むべき方向への動きが加速」された。このような場合は当然元に戻らない。

もちろん対面での仕事は必要であるし、同僚・上司とのコミュニケーションも同様だ。だが、そのために毎日通勤することの必要性に疑問符がつき「必要に応じて集まる」スタイルが主流になると考えられる。

10月4日、「今日の仕事は、楽しみですか。」というメッセージ広告が品川駅コンコースにある数十台のディスプレイに一斉に掲げられた。ツイッターなどでこの広告に対する批判が殺到したため、翌日に取り下げられてしまったが、広告主の「今日の仕事が楽しみなビジネスパーソンを増やす」という趣旨には大いに賛同する。

 

ただ、仕事そのものが楽しみでも、その駅から「通勤地獄」に立ち向かおうとする戦士には少々カチンとくる部分があったのかもしれない。

そして、通勤文化同様、結婚式、葬式文化も変容するのではないかと考えている。このどちらも、パンデミック前から変わり始めていた。

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