これから一体何が起きるのか
刹那的で情動型の韓国人および韓国社会は外国人の目には独特に映る。そこで起きる予想外の事件や展開を海外諸国が理解することは難しいだろう。
韓国人の多くは政治に関心が高く、情勢に敏感だ。政界の派閥や権力争いは日本にもあるが、その動向に一般市民が自分のことのように一喜一憂することは多くない。しかし、韓国の場合は違う。
突然思いもよらない事件や困難が現実になり、自らの生活に影響するかもしれないという危機感があるからではないか。
韓国の大統領制は5年任期であり選挙は国民投票である。そして、国民によって選ばれた大統領を中心とした政府が限られた5年の間、社会を大胆に変革する。
対日政策に関しては、強硬路線が国民に受け入れられてきた。歴代大統領の多くが任期3年まで日本を叩き4年目から日本に歩み寄りを見せるのはそのためだろう。そして、最後の1年は融和姿勢となり国内外へリップサービスを行う。
唯一、李明博元大統領が支持率低下のため、タブーであった竹島に上陸し韓国内で人気をえる代わりに日韓問題をさらに拗らせたのは記憶に新しい。政治家による激情的かつ大胆な舵取りが失敗した場合、翻弄されるのは一般国民である。しかし、そもそも選挙での一票の重みを自覚している国民はいるのだろうか……。