10月18日、芸能界のスイーツ女王、ぼる塾・田辺智加さんの初めての著書『あんた、食べてみな! ぼる塾 田辺のスイーツ天国』が発売されます。この日は奇しくも田辺さんの38歳のお誕生日にして、大好きなコミック『名探偵コナン』の100巻目の発売日。
しかも今年は、大ファンの亀梨和也さん属するKAT-TUNのデビュー15周年のアニバーサリーイヤー。最近は『テニスの王子様』にもはまってしまったという田辺さんに、たくさんの好きなものに囲まれて、毎日をポジティブに楽しく生きるコツについてうかがいました。
(取材・文/津田 麻紀子、撮影/日下部 真紀)

脳内に書き留めた忘れられないスイーツたち
――初めての出版、おめでとうございます。お誕生日が発売日なんですね。
ありがとうございます。そうなんです。誕生日に本が発売なんて夢のようです。
――1冊に92品のスイーツが紹介されています。どれも推しではあると思うのですが、思い出深い品はありますか。
思い出深いスイーツといえば、檸檬屋さんのメロンババロアです。今は名古屋で営業されているのですが、私が小学生のころは日本橋の高島屋に出店されていて。祖母と母と私の3人で、日本橋へ行ったら必ず食べるスイーツでした。カウンターで食べるんですけど、ちょっと背の高い椅子で食べるのが、大人になったような気分で、すごく楽しくて。初めてババロアを食べたのが、檸檬屋さんでした。私たち3人はお店で食べて、家族の分をテイクアウトして帰った思い出の一品です。

――スイーツは小さい頃から好きだった?
そうですね。メロンババロアに出会ったのは8歳のときなんですけれど、駄菓子を好きになったのもその頃です。じつは、我が家のおやつはだいたい母の手作りだったので、友達に駄菓子屋さんに連れていってもらって、めちゃくちゃおいしくてびっくりしたんです。安くてこんなにおいしいものがあるんだなって。
――本には92品に及ぶスイーツの熱烈な感想がずらり。まとめるために、メモをとったり、ノートにまとめたりしていたのでしょうか。
じつは数年前から、ロンドンブーツ1号2号の(田村)亮さんに、「智加ちゃんはスイーツを人に紹介するのがうまい。いつか仕事につながるから、メモはとっておいたほうがいいよ」と言われていたんですけれど、全然やってなくて。うふふ。
なにせ私がまめじゃなくて。だから、今回は、本当に全部、脳内の記憶にあるものを出しました。でも、記憶に残っているスイーツは、それだけ衝撃だったということなので、どれもお薦めできる品ばかり。
――頭の中だけで92種類も!
まだまだあります。本ができたばかりなんですけど、まだまだ伝えたいものがあるなあと思っています。最近、亮さんのアドバイスを聞いて、ようやくメモをとるようになったので(笑)、第2弾、第3弾もやりたいです。