2021.10.22
# 飲食店

店員から「ありがとう」と言ってはいけない…新橋の居酒屋の「非常識な接客」のヒミツ

飲食店受難の時代にあって、行列ができる店として脚光を浴びている東京・新橋の居酒屋「やきとんユカちゃん」。その経営者で、著書『一緒に飲みたくない客は断れ!』もある藤嶋由香さんは、あえて店員から「ありがとう」と言わないことをルールにしているという。接客業の常識をくつがえす、この意外なルールについて、真意を語ってもらった。

「ありがとう」をなぜ言わないのか?

一説によると、「ありがとう」という一言を発するだけで“オキシトシン”という幸せホルモンが分泌されることが脳科学的に証明されているそうです。

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飲食業はお客様商売ですから、当然、店側がお客様に「ありがとうございました!」と声を張り上げるのが常とされています。

けれど、お客様も心から満足がいくと、たくさんの「ありがとう」を先に発してくださるのです。

「ユカちゃん、今日も元気をもらったよ! ありがとう」

「ありがとう! とても美味しかったよ!!」

ありがたいことに、当店の味とサービスと価格に対し、お客様はたくさんの幸せな気持ちと感謝が込められた「ありがとう」という言葉を連日のようにかけてくださいます。

 

本記事のタイトルだけを見ると、「何て横柄な店なんだ!」とお叱りを受けそうですし、実際、他店ではお客様よりも先に「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えるよう教育しているお店が数多くあります。

しかし、当店ではあえて先に「ありがとう」を言わないよう教育しているのです。

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