2021.10.22
# 国債 # 為替

高市早苗も財務次官も「見落とし」た、日本の「借金財政」が破綻しない最大の理由

日本は、ギリシアではない…
近藤 駿介 プロフィール

国債は見る方向によって「資産」と「負債」のどちらにもなるものなのだが、日本では「負債」の部分だけを強調して、日本が借金大国であるかのような洗脳報道が横行してしまっている。

これは、読者にとって大切な「資産」である「銀行預金」が、銀行にとって「負債」になっているのと同じことである。預金量が多い、つまり負債の多い銀行のことを「過大借金銀行」とネガティブにとらえることがあるだろうか。むしろ預金量が多いことはその銀行の信用の高さを表すポジティブな材料として使われることの方が多いはずだ。

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「誰かの負債は誰かの資産」であり、「誰かの支出は誰かの収入」だという金融の原則をまず認識しなければならない。

したがって、国債の発行残高が1200兆円あることを理由に「借金大国」だと単純に騒ぎ立てるのは不十分な議論だといえる。それは1200兆円が誰かの資産になっているということを無視しているからだ。

「誰から借りているか」も重要

金融的には負債の大きさもさることながら、「誰から借りているか」、言い換えれば「誰の資産になっているのか」が極めて重要である。借入先から元本の返済を迫られない限り借手が返済に困ることはないので、デフォルトに陥ることはない。親からお金を借りているのと、消費者金融業者からお金を借りているのとでは、同じ借金であっても天と地の差があるのと同じことである。

「わが国の財政赤字(「一般政府債務残高/GDP」)は256.2%と、第2次大戦直後の状態を超えて過去最悪であり、他のどの先進国よりも劣悪な状態になっています(ちなみにドイツは68.9%、英国は103.7%、米国は127.1%)」

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