岸田政権の「分配政策」は、民主党「コンクリートから人へ」政策の二の舞か

富は企業が生み出す、まずプロビジネス

菅政権退陣、「青木方程式」でアラーム点滅していた

2021年10月に菅首相が退陣し、岸田政権が誕生した。政治の世界で政権安定度の基準としてよく用いられるのが青木方程式である。これは自民党の青木幹男元参院幹事長が、自らの経験に基づいて作った法則で、内閣支持率+政党支持率が50を下回った場合、その政権は倒れるとするもので「青木の法則」とも称される。

過去を振り返ると、以下の図表1にあるように、内閣が倒れるときは50を割っていた。

振り返れば、安倍政権が8年近い長期政権になったのは、以上の「青木方程式」での水準を安定的に保っていたからだ。菅首相の退陣発表直前、2021年9月初段階では50のラインには余裕があったものの、アベノミクス以来最低水準が破れアラームが点滅した状況にあった。50の「危険ライン」を視野に下野する悪夢再来を何とか回避したいとの自民党内での共通した意識が菅政権退陣へのばねになって働いた。

 

■図表1 青木方程式(内閣支持率+政党支持率)の推移

出所:NHK世論調査 作成:岡三証券 11年3月、19年10月はデータなし。直近は21年10月。

関連記事