ある日、税務署がやってくる…知らないと損する「経費」の意外すぎる「落とし穴」
「雑費」を軽々しく扱ってはいけない日々の経理をしていると、どの勘定科目で処理すればよいのかわからなくなるときがあります。そのときに、なんとなく「雑費」として計上していませんか?
雑費はそのような使い方をするための勘定科目ではありません。実際に雑費が多すぎるとどのような問題が起こりうるのか説明します。
困ったら「雑費」にしておけばいい…それ大間違い!
事業を営んでいると、さまざまな経費を支出します。そして、経理処理を行う際には、経費の種類ごとにさまざまな勘定科目を使用します。このとき、可能な限り勘定科目は適切に振り分けるようにしましょう。
勘定科目の1つに「雑費」という科目があります。いかにも何にでも使えそうな科目で、「勘定科目に迷ったら雑費に計上しておけばいい」と、さまざまな経費を雑費で計上している人もいるのではないでしょうか?

しかし、「雑費」は実際のところ、何でも計上するための万能科目ではありません。雑費とは「金額が少なく、特定の勘定科目で処理するほど重要性がない費用」を計上するための勘定科目です。
どの程度の金額で、どれくらいの重要性かは、売上規模などによるので一概には言えませんが、処理しようと思えば別の勘定科目で処理できるけど、金額的に少ないから便宜上「雑費」という勘定科目が設けられていると理解してください。「処理する勘定科目がわからないからとりあえず雑費!」という使い方をしていい科目ではないのです。
少なくとも特定の勘定科目で処理できるのであれば、その科目で処理したほうがよいです。もし、処理すべき勘定科目がわからなければ、「その支出がなぜ経費で計上できるのか」を今一度考えてみて、あるべき勘定科目で計上しましょう。