「月15万円の副業」が会社にバレて最悪クビに…33歳サラリーマンが犯した「最大のミス」
IT企業の甲社でシステムエンジニアとして勤務しているA沼さん(33歳・男性、仮名=以下同)は昨年10月、社内のシステムを管理する部署に異動。残業代が支給されなくなり、購入したばかりのマンションの住宅ローンが重荷になっていた。
そんなときに偶然会ったのが、元同僚で同業他社の乙社に勤務するB倉さん。事情を話すと、副業としてプログラミングの仕事を回してくれることに。
乙社から依頼された副業の収入で、住宅ローンの心配もしないで済むようになったA沼さん。しかし、3か月後、上司のC塚部長から副業していることを指摘され、雲行きが怪しくなってきたのは〈【前編】住宅ローンのために「同業他社の副業」に手を出した33歳サラリーマンを襲う「会社バレ」の恐怖〉でお伝えしたとおり。
C塚部長の口ぶりだと、A沼さんが考えているより、事態ははるかに大ごとのようで……。
クビになるかもしれない…!
C塚部長は更に話を続けた。
「副業を希望する社員は申請書を出して、会社の許可を受けないといけない。これは就業規則にちゃんと書いてあることだ。しかし君は副業の申請書を出していない上に、よりによって同業他社である乙社の仕事をしているとは何たることだ」
「部長、申し訳ありませんでした。もう乙社の仕事は二度としません」

「それだけでは済まないよ。君は就業規則に違反しているから懲戒処分、最悪の場合クビになるかも知れないな」
「クビだって!そんな……」
A沼さんはB倉さんに頼まれてバイト感覚でプログラムを書いただけなのに、まさかこんな大ごとになるとは思わなかったのだ。
特にC塚部長が放った「クビになるかも知れない」という言葉に強いショックを受けた。もしクビになったら住宅ローンの支払いはおろか、たちまち生活に困ってしまう。A沼さんは頭を抱えてしまった。