2021.10.25
# 副業

「月15万円の副業」が会社にバレて最悪クビに…33歳サラリーマンが犯した「最大のミス」

木村 政美 プロフィール

A沼さんの処遇は…

C塚部長から指摘を受けたA沼さんは、その日の夜B倉さんに事情を説明して乙社での副業を辞め、翌日C塚部長にその旨を報告した。報告を受けたC塚部長は、人事部長と

A沼さんの処遇について検討した結果、

○ C塚部長の指摘後、A沼さんが深く反省し乙社での副業をすぐに辞めたこと、
○ 副業中でも自身の業務は誠実に行い、勤務態度等には問題がなかったこと、
○ 乙社は同業他社であるが、顧客層が甲社と異なっているため互いが競合関係になく、A沼さんの行っていた副業の内容が、甲社の信用や利益を損なうものではなかったこと。
○ 副業をしていた期間が3カ月と短かったこと。

上記の理由により懲戒処分にはせずに厳重注意とした。この時A沼さんは今の部署から従前の部署に戻してほしいと願い出たが、現在は人員配置を動かせないとの理由で一旦保留とし、来年4月の定期人事異動で検討されることになった。

 

A沼さんが副業できなくなったことを知りガックリきた妻は、以前のような苦しい状態に戻ることを嘆き、

「またどこかで副業してよ」

と毎日ぼやいた。それから1週間後、B倉さんから電話があり、

「いっそウチの会社に転職しないか?」

と誘われた。乙社から提示された年収は甲社より高かったが、甲社の方が企業として安定しており先行きを考えたことと、従前の部署に戻れる可能性もあったため、A沼さんはB倉さんからの誘いを断った。そして

「いっそ、副業でユーチューバーをしている部下に弟子入りして、その方法を教わろうかな」

と真面目に考える今日この頃である。

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