日本は外国に借金していないからデフォルトしないというのは本当か?

結局、どこかで国民がツケを払う

習近平の外国からの借金を後回し戦略は正しい!?

借金は、可能であれば耳をそろえてきちんと返済するのが当然だ。しかし、貸し手は「借り手が、色々な事情によって『返済不能』になるリスク」をあらかじめ予想すべきともいえる。

共産主義中国に関するリスクは、筆者が今から13年前に発刊した「韓国企業はなぜ中国から夜逃げするのか」で指摘している。また、昨年4月20日公開「コロナ危機、日本は本気で『中国からの撤退と北朝鮮崩壊』に準備せよ」、同8月24日公開「中国進出は『地獄』…日本企業は失敗を認めてすぐに撤退すべし!」など多数の記事でその「危険性」を繰り返し指摘した。

だから、厳しく言えばこれから中国関連で被る損害は、数々の事前の忠告にもかかわらず、中国ブームに踊らされ能天気に共産主義中国に関わってきた人々の「自己責任」ともいえる。

しかしながら、「時間を元に戻すことはできない」のも事実だ。我々は現在起こりつつあることに対処する必要があるのだが、その際に「習近平氏の考え」が大いに影響する。

by Gettyimages

10月2日公開「これは習近平の経済自爆戦術か、行き着く先は巨大な北朝鮮」で述べたように、習近平氏は「意図的にバブル崩壊を起こしているように見える」から、「借金を踏み倒す」腹であるようにも思える。

もちろん、中国の一般国民への返済は「政治的」な問題になりえるから、「ネオ毛沢東主義」=「経済的繁栄よりもイデオロギー優先」の習近平氏といえども一定の配慮を行わなければならない。

だが、海外からの借り入れはどうであろうか? 中国恒大の「国内債務と比較して、ドル建てを中心とする海外債務に対する冷遇ぶり」を見れば、「踏み倒し」も辞さないとの考えだと思える。

実際、米国だけではなく世界中の先進国との対立が目立っている中国が「だったらいいよ。借金返してやんないからな!」という態度に出る可能性は高い。あるいは、「米国債を大量売却した資金で、返済してもいいけどな……」と脅しをかけてくるかもしれない。そうなれば、ただでさえバラマキで財政が痛んでいる米国は大慌てである。

習近平氏のこのような行為は、我々にとって大迷惑だが、「中国国民に優しい政策」であるのは間違いが無い。

それに対して、日本政府は「日本国民にだけ国債を販売して、その問題のつけを(将来の)日本国民に支払わせようとしている」から、この点においては「共産主義中国以下」だと言えるのではないだろうか?

 

また、債権国であるということは、強大な軍事力を持つ巨大な借り手国に頭が上がらないということだ。さらに、海外からの投資を呼び込めていないから、差し引き黒字になっているともいえる。現在のような「大乱」を控えた状況では債権国ということは、むしろ足かせになるかもしれない。

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