芸人として、ひとりの女性としてフォーリンラブ・バービーさんが抱えているモヤモヤに向き合い、本音を綴っているFRaU web連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。今回は、大好きな立ち食い蕎麦屋さんのイカゲソ天ぷらそばを食べに行くために乗車したタクシーでの幸運エピソードを披露。自分の人生はラッキーなことの連続だというバービーさんですが、実は“運だけコンプレックス”を抱えているそうで……「運と実力」について考えてみました。
バービー連載10回までが1冊になった初のエッセイ集『本音の置き場所』はこちら
運を上げたくて仕方ない
私はちょっとしたことでもいいから、運を上げたくてしょうがない。運気マニアでもある。
こう聞くとかなりのめんどくさいスピリチュアル野郎に聞こえるが、「運を上げる」は、物心ついたときから私の研究課題でもあった。スピリチュアル好きに関しては以前たっぷり語っているので、そちらを参照していただきたい。
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「運を上げる方法」と検索すれば、まるで地下芸人の大喜利ライブのような、とんでも解答がごまんと出てきて、それでも藁にもすがりたい人の多さを感じる。
不安なときほど、神仏に、もしくは先人のメソッドに頼りたくなるものだが、私の人生経験という信頼もできず少ないデータで断言しきれないが、不安で視野が狭くなっているときほど、運にすがりたいときほど、運は巡ってこないのではないかと思う。