2021.11.04
# 不動産

大迷惑…高級マンションのバルコニーに「サンルーム」作った住民vs管理組合の激烈バトル

祖堅 千鶴子 プロフィール

サンルームが建築されて問題になるまで、2年ほどたっていたようです。その間に管理会社も変わっています。

私がコンサルを引き受ける前でしたので、経緯を調べていただきました。

当該住戸は、私がサンルームを発見した3年前に全面リフォームの申請が出されていました。その図面には、バルコニーに簡易な可動式日よけを付ける予定とも書かれています。

当時の理事会も迷ったようですが、簡易なものならいいでしょうと承認したようです。

しかし、実際には簡易な可動式の日よけではなく、しっかりとしたサンルームが増築されています。

当該住戸の方(以下A氏とします)を理事会にお呼びして話し合いをすることになりました。A氏の言い分は、「理事会に申請して承認を得たから設置した。承認されなかったら設置しなかった」というものです。

「申請では簡易な日よけということではなかったのですか。承認を受けたものとは違うものですし、明らかに管理規約違反です」と反論すると、部屋を出て行ってしまわれました。

 

長い攻防戦

その後は理事会とA氏との長い攻防戦となりました。

理事会は、設置されている構築物が、申請された簡易な日よけとは認められず、設置は管理規約に反する行為になることを指摘し、それを撤去請求の根拠としました。

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