2021.11.14
# 中国

習近平熱望の「歴史決議」、党内抵抗で毛沢東・鄧小平と並び立てず

この実績では無理筋、だから台湾併合

実態は日本の報道の通りではない

11月11日に閉幕した中国共産党6中全会で新たな「歴史決議」が40年ぶりに採択された。これは、毛沢東と鄧小平の時に続く中国共産党史上3番目の「歴史決議」であるから、習近平主席がこの決議採択を主導した狙いは当然、自分自身を毛沢東・鄧小平と並ばせることによって自らの権威を高めることにあろう。

by Gettyimages

決議採択の以前から、私自身を含めたチャイナウォッチャーの多くは、この「歴史決議」においてこそ、習主席が毛沢東・鄧小平と肩を並ぶ偉大なる指導者として称賛され、「鄧小平時代」に続く「習近平時代」の開始が高らかに宣言されるのではないかと思った。

「歴史決議」が採択された当日の晩、朝日新聞デジタルが配信した関連ニュースのタイトルは「習氏を毛沢東・鄧小平に並ぶ指導者に 中国共産党、『歴史決議』採択」である。そこからも分かるように、「歴史決議の採択で習近平が毛沢東・鄧小平に並ぶことになった」というのは日本における一般的な捉え方である。

 

しかしそれは本当だったのか。11月12日の人民日報で発表された6中全会コミュニケを丹念に読み解くと、実態は必ずしもそうではないことに気が付く。「歴史決議」は決して、習近平氏が当初から狙った通りの内容ではなかったのである。

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