2021.11.27
# アパレル

「秋がなかった」今年の日本でひっそり売れていた「ブーツ」、その凄い可能性

足元変わればスタイル変わる

「今年は秋がなかったね」と、溜息交じりのコメントがアパレル関係者から聞こえてきた。

それもそのはず、9月末まで大きな高気圧が日本付近を相次いで通過し、夏を感じさせるような南風が日本列島に吹き付けていたせいだ。もう、「冷夏」、「残暑」、「暖冬」といった変則的な気象現象を指す言葉は、現代には相応しくないのかも知れない。

今、「極端現象」と呼ばれる新たな気象概念が注目されている。気象庁によると日中の最高気温が35度以上の猛暑日や、1時間降水量が50ミリ以上の強い雨が特定の指標を超えて頻発する気象現象のこという。

これからの気候対策商品のキーワードには、この「極端現象」に対応する機能や仕様が求められることになるだろう。

 

秋物商戦はすべて負け越し

アパレル主要各社の秋物商戦は、数字を見ても厳しかった。

東京オリンピックが終盤を迎えた8月はコロナ感染者数も未だ多く、緊急事態宣言下で思うように集客ができず、9月末に緊急事態宣言がようやく明けるも、9月、10月と安定した気候には恵まれず、先に示した「極端現象」によって週次で大きく売上が乱高下した。
 
アパレルチェーン店の活況指標として参考となる前年同月の既存店売上高は、対象企業7社のうち8月~10月のあいだに昨年比を超えた企業が、8月ゼロ、9月3社、10月2社。ユナイテッドアローズの2勝1敗を除けばすべて“負け越し”と、大半の企業では秋物商戦は苦杯をなめさせられた結果となった。(別表参照)

主要アパレル既存売上高比較(ココベイ作成)
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