2021.11.18
# 不動産

日当たりが良すぎる「タワマン」に住み、「サウナ地獄」に苦しんだ30代夫婦の受難

4月からクーラー点けっぱなし
小島 拓 プロフィール

日本人は住宅を選ぶ際に、とくに日当たりを重視する傾向にあり、一般的に「長時間過ごすリビングは東~南向きがよい」といわれている。しかしタワーマンションの高層階においては、日当たりがよければ快適に過ごせるとは限らない。

「家のつくりやうは夏をむねとすべし(住まいは夏の暑さ対策を基準にして作るべきである)」

とは吉田兼好の言葉だが、冬の寒さはいかようにでも対策できる。とくにタワーマンションでは、北向きの部屋でも十分に明るく、安定した日照を得られることも多い。いずれにせよ、夏の日差しや暑さのことを事前によく確認したうえでの物件選びを心がけなければならない。

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所有者同士の対立で板挟みに

河村猛さん(58歳)・和美さん(57歳)夫妻は、江東区の下町エリアの戸建てを所有していたが、子どもたちが独立したので部屋を持て余すようになった。そこで、住み慣れた家からほど近く、利便性が高い駅前のタワマンの低層階に住み替えたという。

「私は生まれてからずっと、この下町で暮らしてきました。タワマンといっても住人どうしのつながりは大切にしたいですからね、管理組合の理事に立候補したのです」

と猛さんは話すが、ここしばらく頭を悩ませる問題があるという。

「目下の悩みは、5年後に予定されている大規模修繕です。修繕費の積み立てが思うように集まっておらず、毎日頭を抱えていますよ」

河村さん夫妻の住むタワーマンションでは、長期修繕計画にもとづく30年の累計修繕コストが50億円以上にもなるとの見積もりが出たそうだ。

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