2021.11.19
# 企業・経営 # VR

突如社名変更Facebookが仮想現実「メタバース」に突撃の理由

現ビジネスモデルは行き詰まる。でも…
山本 一郎 プロフィール

不確かな可能性

他方、やはり「メタバースって本当に『来る』のか??」という疑問もあります。

我が国でもドコモがメタバース新興のHIKKY社にドコモが65億円の出資をして話題になっておりましたが、教育やVRチャット などのコミュニケーション、仮想現実の世界に多くの資⾦が投下される事例も増えてきました。

また、これらのメタバースに投資する会社は、そもそも論として、任天堂の「あつまれ どうぶつの森」やMMORPG、あるいはゲームのロビーでキャラクターアバターを使って行えるチャットなど、さまざまな機能そのものが実はメタバースであることを忘れています。

とはいえ、かつては『セカンドライフ』が流行したように、マシンパワーや回線速度によっては、せっかくの革新的なワールドであっても、立ち上げの敷居が高ければ大きな市場にまでは成長しないのではないかという弱点があります。

同様のことは、動画プラットフォームが全盛を迎えようというときに、レシピや生活チップスなどを短い動画で紹介するクリエイティブカンパニーが乱立したものの、どれもこれもたいした収益を挙げることなくお通夜になった経緯もあります。

また、ビデオチャットもVRチャットも陳腐化の波が激しく、クリエイティブとなる造詣も流行り廃りが激しいうえ、Vtuberやいわゆる投げ銭・スパチャも一瞬大きく盛り上がったものの社会の一大現象になるような安定した成長をする段階には程遠く、マザーズ上場クラスのニッチ企業がそこそこ出て終わりになる恐れもあります。

 

果たしてFacebookほどの大企業が社運をかけてドーンと仮想現実をぶち上げ、学校から職場、地域の興隆まで仮想現実でどうぞという未来が来るのかというと微妙なところで、未来が来たとしてもそこまで儲かるもなのかと言われると誰にもわからない、というのが正直なところだと思います。

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