日本の天文学の中核を担う「国立天文台」は、およそ250人の天文学者が観測から理論までさまざまな手法で宇宙の謎に挑んでいます。
日夜、壮大なテーマで研究に打ち込む天文学者たちですが、その本音に迫ってみると意外な一面が見えてきました。「研究者に最も必要なのは体力!」と世界トップレベルの理論天文学者が言い切れば、「仕事の悩みは人間関係」と告白する大観測プロジェクトのメンバーも。
トップ天文学者が集まった座談会で、普段はなかなか聞けない研究者のホンネと宇宙研究への情熱を聞き出しました。(NHK「サイエンスZERO」取材班)
トップ研究者が集う国立天文台
国内外に多くの観測施設を持つ国立天文台。主力の「すばる望遠鏡」は、マウナケア山頂に設置された一枚鏡としては世界最大級となる直径8.2mの反射鏡で、可視光で宇宙を観測しています。さらに、電波をとらえる「アルマ電波望遠鏡」や重力波をとらえようと挑んでいる「重力波望遠鏡KAGRA」など、国立天文台が運用に携わっている望遠鏡は世界に10か所以上もあり、世界トップクラスの研究成果を挙げています。

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また、観測衛星「ひので」などを使って太陽の謎を解き明かそうという「太陽観測」や計算によって宇宙の謎を解き明かそうという「天文シミュレーション」も宇宙の研究にとって欠かせない分野です。
今回、NHK「サイエンスZERO」の座談会に参加していただいたのはそれぞれ専門分野が異なる5人の天文学者です。
<座談会に参加した天文学者>
勝川行雄准教授(太陽観測科学プロジェクト長)
田中賢幸准教授(ハワイ観測所/すばる望遠鏡)
麻生洋一准教授(重力波プロジェクト/大型低温重力波望遠鏡KAGRA)
小久保英一郎教授(天文シミュレーションプロジェクト長)
縣秀彦准教授(天文情報センター普及室長)
勝川行雄准教授(太陽観測科学プロジェクト長)
田中賢幸准教授(ハワイ観測所/すばる望遠鏡)
麻生洋一准教授(重力波プロジェクト/大型低温重力波望遠鏡KAGRA)
小久保英一郎教授(天文シミュレーションプロジェクト長)
縣秀彦准教授(天文情報センター普及室長)
