47歳のとき、当時14歳の娘にずっと内緒にしていた実の父親のことを伝えたことを機に、初めての婚活を始めたナナさん。相手の名前を伏せてお送りするリアル婚活日記連載では、これまでもなかなか濃い出会いを伝えてきた。
初めてデートした相手はやたらドタキャンする人だなと思ったら会社のお金を横領して逮捕された過去のある人だった。その次にやりとりしたのは国際ロマンス詐欺師だった。さらに気が合うけれど超潔癖症だったり……。
そんな中で感じたのが、感染症予防や避妊をきちんとしたうえでの「結婚前に相手のセックスについてきちんと知る重要性」だったという。特に、同世代でとても気が合い、素敵だなと思った男性が、とてつもなく自分勝手なセックスをする男性だとわかったことがそのきっかけだった。しかしその直後に49歳といいながら実は60歳を超えており、単なるセックス目的だった男性にも痛い目に遭ってしまう。
果たしていい出会いは出てくるのか。ナナさんの次の出会いについて聞かせてもらおう。
堂々たるヤリモク宣言の若者に出会う
何ともまあ、まんまとヤリモク、つまりたんなるセックス目当ての男性に引っかかって終わった2020年の年末でした。こんな年明けでいいのかと思っていたところに、今度は32歳の若い男子からメッセージが来ました。

イタリア系の何とも可愛らしい男の子。日本に2回行ったことがあると言って、写真を何枚か送ってくれました。日本語の勉強もしたいし、というので、まあ、これはレジャーというか、恋愛というよりボランティア的な気分で、会うことにしました。その前の60歳すぎてるのに49歳と嘘をついてたおっさんの後に、何とも爽やか、ちょっと外でご飯食べるくらいなら良いかな、と思ったのです。電話で何度か話した後に、一緒に出かけることになりました。
何とこの彼、その初デートの日に、スマイルマークのガス入り風船をプレゼントしてくれたのです! かわいい!!! どういうこと!? 彼の名前も聞いて、身元もはっきりしていたので、彼の車に乗り込み、車がないといけない日系スーパーに連れて行ってもらいました。

ご飯を食べて、色々話し、そして帰り際になって言われたことが「次会う時までに性病の検査をしてきて欲しい」というものでした。
おおお! ちょっと、これは面白い。婚活サイトにいるヤリモクにも色々あります。彼は分析したところ、日本人のおばさんを狙った、継続的にセックスをしたい若者、というジャンルのようでした。すごいことを言ってくるなと思いながらも面白いと思ったのでこうやり取りしました。
「わかった……でも、それってどこでやってるの?いくらくらいするんだろう」
「いくらくらいならいい?」
「(全然見当つかないけど)。100ドルくらいかな」
「わかった、調べてみる」