47歳のときから初めて婚活を始めたナナさんによる、名を伏せたリアルな婚活日記。11回目の前編では、32歳の男性から性病検査をしてきてとリクエストされた話をお伝えした。確かに婚活をする上でセックスについて向き合うことも大切なこと。特にアメリカでは「デーティング」といい、まだフォーマルなお付き合いの前に、セックスも含めたデートをする風潮もあった。性感染症予防や避妊をきちんとすれば、これは大切なことだと改めて感じたというナナさん。その次に出会ったのは54歳男性、優しい雰囲気とユーモアを忘れない話し方で、すっかり惹かれたという。しかし……

この婚活でナナさんが驚愕したこととは。

 

公園で幸せなランチ

最初のデートは、プロスペクトパークという、ブルックリンにある、ニューヨークだとセントラルパークの次に有名な公園でした。近所に、カリブ系の居住区があり、そこでトリニダード・トバゴ料理をテイクアウトして、公園で食べました。彼もまたお酒は一切飲まない人で、理由は兄がアル中で最後は自殺をした、ということで、なかなか壮絶。しかしこれもまた、アメリカではあまり聞かない話とかでもないので、うんうん、と聞いていました。

広々としたプロスペクトパークで楽しいデートに…Photo by Getty Images

それにしても早口。なので、たまに私も意識が飛んでしまいます……。多少分からないことを言っていても、そのうち分かるかな、とか、そんな気分でわかる部分だけ聞いていても十分面白い人でした。ただし、これが、後々、爆弾になってしまいます。

とにかく面白い、アメリカンジョークも教えてくれたりして、話が上手。顔も、ハンサムとかではないけど、とにかく笑顔が可愛い。私はすっかり引き込まれてしまいました。

そこから「いつでもメールしてきていいからね!」と言われ、毎日、時間帯関係なく、気が向いたら今何してる? 今こういうこと考えてた〜みたいなやりとりが始まりました。そして、週末には公園やブルックリンを数時間喋りながら歩く、というデートを3回くらいやりました。そして、3回目には、うちが近いから寄ってくか? という流れになり、17歳の娘もいるかもしれないけど、と言われ、そちらが気にしないなら是非会ってみたい! とついていきました。

彼の話では、娘は思春期ど真ん中、現在親子関係はゲキ悪い、と。「世の中には、いい人、悪い人、ティーンエイジャーがいる」とは彼の名言ですが、今まで育ててきた恩なんて1ミリもないぜ! くらいの勢いのティーンだと聞いていました。うちにもティーンがいるからそこはわかります。ただ、「ゲキ悪い」といいながらも娘さんについての話を聞いている限り「パパ、ここに連れて行って」とか、一緒に行動している話もよく聞くので、本当にゲキ悪い感じはしませんでした。そこで、うちの娘の一つ上で、K-POPアイドルも好きらしいし、色々聞いてみたいから楽しみ〜という感じで会うことになりました。