2021.11.29
# 格闘技

朝倉未来の「喧嘩マッチ」が、格闘技関係者から「苦々しく見られている」ワケ

せっかく格闘技が築いてきた歴史が…

「格闘技」と呼べるのか

格闘家の朝倉未来が、ABEMAの企画番組で「ストリートファイトで勝ったら1000万円」を放送、一般公募から選んだ3名と「喧嘩マッチ」という名目で一方的に勝利、ケガを負わせるなどした。

朝倉本人は「格闘技界を盛り上げるため」と趣旨を説明していたが、3名は、44歳のキックボクサーのモハン・ドラゴン、元アイドルグループのメンバーで過去、強盗傷害などで懲役5年半の実刑判決を受けた後藤祐樹、傷害の逮捕歴が10回あるという一般人の久保田覚。

もうひとり予定していた元KAT-TUNの田中聖はケガで欠場したが、選ばれた4名うち3名が格闘技経験のない素人で、これが「格闘技」と呼べるものではないのは明白だ。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

では、これが何かといえば「暴力」である。暴力というのは、いっけん格闘技を盛り上げるものに見えるかもしれないが、じつは格闘技の「最大の敵」だ。それを格闘家とメディアがショーイベントにして金儲けをしたのだから、悪質とさえいえる。

情けないことに、スポーツ紙などマスコミもこれを一般のプロ格闘技イベントと並べて報道、さすがに世間からは批判が殺到し、朝倉は「いい企画ではなかった」と謝罪したが、事前にこれが問題だと気付かないのは、格闘技が暴力と差別化してきた歴史を知らないからだろう。

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