2021.12.08
# ライフ

「犬のオークション」のヤバすぎる現実…「ペットブーム」を支える“深い闇”

世界から取り残される日本

ペットの流通過程にある「深い闇」

11月18日、フランス議会は動物愛護に関する法改正案を賛成多数で可決し、犬と猫のペットショップでの販売を2024年から禁止することになりました。マクロン大統領が近く署名し、施行されます。フランスはペット愛好国ですが、夏の長期休暇で旅行に行く前などに、毎年10万匹近いペットが捨てられているので、問題になっていたのです。

フランスのマクロン大統領[Photo by gettyimages]
 

日本ではコロナ禍で、ペットの温もりがより見直されて、犬や猫が人気になっています。その一方で、衝動買いしてしまい、「しつけがなかなかできない」「トイレを覚えない」などの理由から、飼育放棄する飼い主もいて問題になっています。

先日、長野県の松本市の犬のブリーダーが、1000頭の犬を、ふんや尿が垂れ流しのゲージに入れて劣悪な環境で飼育していたと報道されました。そのうえ、子犬が生まれる際に、信じられないほど雑な手術を行っていたそうです。そのため、その“悪質ブリーダー”らは動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。

もちろん、このような例は全国では少数でしょう。決してあってはならないことです。その一方で、悪質ブリーダーを生んだ原因は、日本の犬や猫の流通過程にある「ひとつの闇」だと言えます。

ペットを買う消費者のあなたの行動や考えが、この闇を生み出しているかもしれないのです。その問題を見ていきましょう。

逮捕された悪質なブリーダー

9月、動物愛護法違反の疑いで長野県の松本市のブリーダーの社長と社員が逮捕されました。彼らが経営していたペット繁殖場の状態を簡単に説明しておきます。

今年の6月の動物愛護法の改定により、動物の飼育頭数に上限が設定されました。段階的に導入される予定で、繁殖用の動物の場合、2022年6月からは従業員1人当たり「犬25頭、猫35頭まで」、24年からは「犬15頭、猫25頭まで」です。

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