日大・「田中独裁体制」を“終焉”させた特捜、「脱税容疑で逮捕」のウラ側

逮捕の「伏線」もあった

特捜による「電撃逮捕」

東京地検特捜部は、11月29日、田中英寿・日本大学理事長を所得税法違反(脱税)容疑で逮捕した。事件を追うマスメディアの記者も大半は想定しておらず、電撃逮捕だった。

容疑者となった田中理事長は、理事長辞任の意向を大学側に伝え、12月1日の臨時理事会で了承された。今後、大学側は、既に立件された背任事件について被害届を提出、損害賠償請求訴訟も検討するなど、ようやく事件と向き合うことになった。

大手紙司法担当記者が、特捜部の動きが読めず、急展開となった事情を明かす。

「背任罪での立件を諦めた時点で、特捜部は脱税捜査に切り替えるだろうと思っていました。でも、田中理事長はカネの授受を否定。となると、現金を渡した元理事の井ノ口(忠男被告)、錦秀会前理事長の籔本(雅巳被告)の供述が頼り。詰めるのに相当、時間がかかるし、田中理事長が夫妻で入院していることを考えれば、在宅起訴も予想されました」(大手紙司法担当記者)

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伏線はあった。背任逮捕の井ノ口、籔本両被告が、11月19日、逮捕から44日目で保釈され、検察は準抗告(裁判所への保釈判断への異議申し立て)をしなかった。ということは、検察は2人が供述を覆さないと、自信を持っているのである。

 
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