だから若者は自民党を支持した―アベノミクスが克服した深いトラウマ

「成長」が世代交代圧力のキーワード

総選挙で若者は自民党を支持した

2021年10月31日に実施された衆議院議員選挙では、与党自民党が予想を上回る議席を確保したが、注目されたのは若者世代に自民党世代が多かったこと、また「改革」を掲げた日本維新の会(以下、維新)が議席を3倍以上に増やしたことだった。

以下の図表1は、日本経済新聞による今年10月の衆院選での出口調査での政党別議席獲得数の試算だが、40歳未満の若者世代だけだと自民党の議席が295.5と300議席に迫ることが示された。これは実際の結果である261議席を大きく上回っている。

以上の動きの背景に、若者層の選挙行動の特徴が示されている。本論では、若者世代の意識が、なぜ40歳代以上の層とは異なるのかを経済金融環境を踏まえて考えることにする。そして、日本社会の期待の星である若者世代主導で新たな動きに向かう兆しがあることを議論したい。

 

■図表1 日本経済新聞による出口調査での政党別議席獲得数(試算)

出所:日本経済新聞(2021年11月7日付1面)

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