2022.01.12

中国・習近平、なぜか「北京のホテル」で“異例の決議”をした「本当の狙い」

「中国共産党100年」の深層

中国で大事なことは「六中全会」で決まる

2021年11月、中国共産党が重要会議で、「歴史的決議」をした。

やがて3期目を迎える習近平政権。その行方をうらなう重要な決議だ。決議のなかみを、詳しくみてみよう。

photo by GettyImages
 

まず、どんな会議だったのか。

開かれたのは、中国共産党「第一九届中央委員会第六次全体会」、略して「六中全会」だ。党の中央委員(と候補委員)が顔をそろえる会議である。だいたい年に1回、開かれる。

中国で大事なことは、ここで決まると言ってよい。

会期は、2021年11月8日から11日まで。場所は、北京の京西賓館。市内のホテルだ。

中央委員197名、候補委員151名が出席した。ほかに、紀律検査委員会常務委員会委員、各部門の責任者らも陪席した。

2022年秋には、5年に1回の全国代表大会が開かれる。20回目なので、「二十大」という。中国共産党の最高議決機関だ。習近平は「十八大」で総書記に選ばれ、政権の座についた。

全国代表大会は5年ごとで、ふだんは開かれない。そこで代わりに、全国代表大会で選ばれた中央委員が集まって、大事なことを審議する。

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