習近平は毛沢東、トウ小平と並ぶ指導者なのだ、と…
過去2回の歴史決議は必ず、共産党が戦う敵がいた。
1回目は、日本と国民党。2回目は、四人組と極左路線。
今回は、敵が見当たらない。共産党の自画自賛に終始している。なんのための決議か、不思議である。
いちおうの理屈はある。今年は、中国共産党が1921年に設立されてから、100周年。これまでの百年を総括し、これからの百年を展望する、歴史的決議ですよ。
ただどうみても、歴史決議のための歴史決議だ。習近平が、毛沢東、トウ小平と並ぶ指導者だ、と立派なところを見せびらかすための決議だ、これは。
それを踏まえて、後編記事『中国・習近平「洗脳のための文書」をすべて読んだらわかった、その「強さ」と「弱さ」』では決議の全文をチェックしよう。何か大事なヒントが隠れているかもしれない。