2021.12.15
# ビジネス

コロナワクチン「モデルナ社」、5年後・10年後に「医療・健康・ヘルスケア」をここまで激変させる!

「我々は製薬業界を破壊するだろう」。米モデルナCEOのステファン・バンセル氏はそんな恐ろしい予言をしている――。前編記事『コロナワクチンの「モデルナCEO」がなぜか「恐ろしい予言」をしているワケ』では、単なるワクチン企業にはとどまらないモデルナ社の意外な姿を紹介し、じつはモデルナの創業に深くかかわったのは「フラッグシップ・パイオニアリング」(FP)というベンチャーキャピタルだった事実などをレポートした。

そんなモデルナという会社の正体は、じつはまだまだ知られていない。このほど『モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか』を上梓した田中道昭氏が、知られざる"モデルナの秘密"をレポートする。

ベンチャーキャピタルのヤバすぎる「千里眼」

モデルナの事実上の創業者はハーバード大学で幹細胞を研究し、メッセンジャーRNAで成果をあげたデリック・ロッシ氏と言われているが、じつはそれをバックアップし、モデルナの創業と開発を支えているのはベンチャーキャピタルだったことはあまり知られていない。

その名は「フラッグシップ・パイオニアリング」(FP)という。

彼らの投資手法は、仮定からの推論、あるいは確信によって明白に規定されている。「もしこんなことができたら、どうなるだろうか」という推論から投資対象を選定していくわけだ。

これをmRNAの技術を持つモデルナに当てはめれば、当時のFPの思惑が明白になる。

創業から11年目にして、モデルナはビッグファーマの中身入りをしている(筆者作成)
 

彼らは「患者自身の細胞に対して、病気を予防、治療または治癒することができるタンパク質を作るように指示を出せるなら素晴らしい」という問いかけから、さらに「mRNAで制御し、さらに繰り返し行える手法を使えば、人が自ら体内でワクチンや薬を作ることを可能にする『細胞のソフトウェア』を設計することができる」という推論を導き出した。

こうしてモデルナのミッションは始まった。彼らは「患者のために革新的医薬品の新しい世代を創り出すことを目指している」のである。

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