おなかの水を抜く治療
心臓疾患で体内に水分がたまり、むくみのような症状が出ていたタンタン。余分な水分を取り除くため、様子を見ながら利尿剤が与えられていました。
2021年8月中旬からは専門家の助言を受け、投薬治療に加えて腹部から水分を抜く措置も行っています。薬の効果を補完するためということですが、おなかから水を抜くとは、どういうことなのでしょうか。

同園の動物病院担当係長で、獣医師の菅野拓さんによると「ハズバンダリートレーニング下で、専門の医療器具を使用し、タンタンが痛みを感じることがないよう、腹部の水分を体外に吸引・排出しています」とのこと。
タンタンが痛みを感じることがないという一言に、ホッと一安心。いくら体調維持のためとは言え、やっぱり痛いのはイヤですものね。

この措置によって、少しは体が楽になっているのでしょうか。菅野さんにうかがうと、「体外に水分を抜く措置により、体調の維持と改善をしています」との答えが返ってきました。
タンタンに行われている治療は、診察と検査で体調を把握し、心臓の動きを助ける強心薬を与え、さらに心臓の働きの低下によってたまった余分な水分を、体外に排出するというもの。こうして、心臓疾患によって弱くなった血の巡りを改善しているのです。

こうした治療に加えて、バランスの良い食事、適度な睡眠、余計なストレスを与えないようにも気を配っています。少しでもタンタンが穏やかに過ごせるように、チームタンタン一丸となってサポートに当たっているのですね。
