2021.12.09

昔は年収2000万、いまや700万 どん底に落ちたフジテレビ社員たちの肉声

木野 活明 プロフィール

制作会社も逃げ出した

さらに制作現場で諦めと怒り、不満が交錯しているのが番組製作費の激減である。製作費はこの10年で約半分に削られたという。

「深夜番組1時間であれば『150万〜200万円で作れ』と指示が平気で来ます。10年前なら30分の番組で300万〜400万円をかけていましたから、いまや制作費は4分の1まで削られたといっていい。これではまったくモチベーションが沸かない」(40代の現場社員)

Photo by iStock
 
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当然ながら、製作費の大幅カットは現場の制作会社にもしわ寄せがくる。他局の社員プロデューサーがこう語る。

「うちの局も、製作費は決して高くはありませんが、『フジの製作費が激減したので、もうやっていけない』とうちの局に移る制作会社が増えてきていますね。フジは資本関係のある制作会社しか使わなくなっているので、新しい企画も入ってこないようです。製作費も企画も自由さがないフジには、放送作家も集まらなくなってきている。貧すれば鈍する、でしょう」

フジテレビはテレビ事業だけではなく観光事業や不動産事業にも積極的に進出している。だが、こちらも新型コロナウイルスの影響を受け業績は低迷を続ける。テレビ局は何よりもまずメディア・コンテンツのテレビ事業が収益の柱だ。フジテレビの未来は、決して明るくない。

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