支援金バブル、自粛強要…パンデミック後遺症を真剣に考えるべき時

オミクロン株の登場は終了のサイン
大原 浩 プロフィール

過剰防衛の後遺症はどうなる?

そして我々がこれから直面するのは「パンデミック(そのものの)後遺症」だけではなく、「パンデミックの過剰対策(恐怖)による後遺症」である。

例えば、マスク生活も3年目に入り、子供を中心とした「後遺症」が心配される。歴史上、このように長期間多数の人々が「マスク生活」をしたことはほぼなく、いったいどのような「後遺症」が生じるのかは今のところ不明だ。

だが、子供の眼帯(アイパッチ)による後遺症についてはかなりわかってきている。

視力を正常に発達させるためには、外界からの光や形の刺激が、両目に同時に入る必要がある。0〜2歳ではたった1日眼帯をしただけでも視力の発達に影響が出るとの見解もあるほどだ。

視力の発達は8〜10歳くらいまでは続くが、しかるべき時期に発達しなかった視力はあとから取り戻すことができないというのが現在の医学界のコンセンサスだ。だから、眼科医は通常子供が眼帯をすることを避ける。

我々が見ていると感じる風景は、目に入った信号を脳で再構成して映像化しているわけだが、両目の見え方の微妙なずれを計算して「立体視」ができるようにする脳内の「回路=ソフトウェア―」が子供の時にしか形成されないのが原因だ。

だから、一部でささやかれている「マスク生活によって子供の表情を読み取る能力が阻害されるのではないか」という心配は決して杞憂ではないのだ。

 

人間の脳が子供時代に飛躍的に成長するのはよく知られているが、「表情を読みとる力」、「コミュニケーション能力」なども同様だと考えられる。

その他、雑菌を極度に遮断する生活を続けることの免疫への影響などの「マスク生活」の子供たちを中心とする後遺症が明らかになるのは、10~20年後の話になると思われる。

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