NYダウから配当利回りの高い銘柄を厳選
米国株式市場の伝統的な投資戦略に「Dogs of the Dow（ダウの犬）」がある。投資戦略といっても、難しいものではない。
NYダウを構成する30銘柄の中から、年末取引最終日の配当利回りの高い上位10銘柄へ投資資金を均等配分するだけだ。単純明快な戦略だが、人気の高い戦略でもある。
photo by iStock
NYダウの構成銘柄（全30銘柄）は、いわずとしれた優良企業ばかりだ。業績が多少悪化した場合でも減配リスクは相対的に低い。
配当利回りを狙った投資戦略としてだけでなく、株価の調整局面における逆張り戦略としても、有効に機能することが多いと考えられている。
戦略は1年ごとにポートフォリオを再編成することを前提としている。つまり、この時期は来年の「ダウの犬」戦略の構成銘柄が決まる時期ともなる。
もっとも、いくら伝統的な戦略であっても、株価の上昇期待に乏しい業績や株価位置にある銘柄は避けたいところだろう。年末時点で上位10銘柄にランクインの可能性がある12銘柄の株価習性や業績を吟味しておきたい。
※利回り（配当利回り）および株価は12月10日終値
