2022.01.04
メンタルが強い子の親が、絶対に「子どもにやらせないこと」があった…!
「不健全な近道」ってなんだ?【前編】「「やり抜く力」が高い子どもを育てるため「真っ先に親がやるべき“意外なこと”」」では、「やり抜く子ども」を育てるためには、親がまずセルフケアを行うことの重要性を説明した。以下では、そのうえで子どもの「遣り抜く力」を育むための手法をお伝えする。
親が「不健全な近道」をしたとき
子どもが学ぶ間違ったこと
厳しい状況を抱えるたびに、親が楽な近道を選んでいたら、子どもも近道をし始めてしまう。
モリーはこの1週間、13歳の息子に部屋の掃除をさせようとしている。服があちこちに散らばり、ゴミもそこら中に落ちていて、お皿もコップも床に転がっている。「片付けなさい!」と言って息子と口論になるのも、そろそろうんざりだ。
不健全な近道には、2つのタイプがある。モリーが代わりに息子の部屋を掃除すれば、それは「問題にまつわる近道」だ。この場合、息子は「無責任でもいいんだ」と学ぶ。
モリーが部屋の掃除という問題から逃れ、とりあえずマシな気分になるために家族で外食に出かければ、それは「感情にまつわる近道」だ。この場合、息子は「ディナーに連れて行ってもらえるなんて、部屋を散らかしたらご褒美がもらえる」と学んでしまう。